2012/05/08

2年前の奥秩父ハイキング



GLENさんとの奥秩父ハイキングの続きをずっと書かなきゃと思いながら
こんなにも時間がたってしまった… 寺澤さんの記事ヤス君の記事の続きを書きます。

最終日のハイキングは土砂降りの雨の中なんと奥秩父の破風山避難小屋から奥多摩の丹波まで
山と高原地図の通常コースタイムでは18時間以上の距離をおよそ12時間で歩き抜けたのだった。
何故早く山を下りなければならなかったのかについては割愛するが
この時レインウエアについて思う事があったので書きたいと思う。

季節は10月の一週目、標高は1300から2000mの樹林帯を抜けるようなシチュエーション。
日中の気温は10℃前後だったと思う。
私はこの時Goretex、pacliteのアノラックを着ていた。フードは襟無しで顎の位置まで上がるタイプ。下半身はDWR加工がされたptagoniaのレインシャドーパンツ。

コースは朝からハイクアップを続けながらもまき道が多いので
息はあがるがスピードは一定に。息切れして激しく汗をかくような場面はない。
皆1日で長い距離を歩く事には慣れているメンバーなので各自行動食を取りながら前に進む。

私の雨具は常に強い雨に降られ続けているので2層のゴア族であるpacliteは内部が常にじとっと濡れている感じ。
いままでハイクでは体温と外気温の差、暖かさと結露のバランスを取りながら
換気を促し、立ち止まって休憩しながらこのジャケットとつきあってきたので
今回もさして問題ないかと思っていたが
次第にpacliteの浸透性の限界値を越えて内部に結露が出来上がってしまい
もう外から染みて濡れているのか自分の体温による結露で濡れているのか解らない状態になってしまっていた。

さらに丈が短く袖が長い(一般的なカナダデザインの)ジャケットであったため
ハイクしながらザックでジャケットがずり上がり
レインパンツのお尻上部から水が侵入。上も下も濡れまくりの結果に。
いかつい腰ベルトがなく肩で背負うザックっていうのは
こういう側面からも有効なのかもなと感じた。

で、このとき驚いたのがパーティーの誰もが
同じように濡れまくりの状態になっていたのにも関わらず
下山後、温泉に入るときGLENさんが全身誰よりも濡れていなかったことだ。


寺澤さんの著書ウルトラライトハイキングギアのレインウエアの項にも書かれているが
GLENさんは
上は簡易的な雨合羽DRIDUCKS (XLサイズ)179g
下は自作のキューベンのレインチャップス(ペアで31g!)
のぺらぺらの薄々セットでの出で立ち。

おそらく
・大きめのDRIDUCKSのユニセックスデザインが肌とジャケットの生地に広めの
空間を作っており濡れた生地が肌に触れづらかった。

・ジャケットは腰コードも無い簡易的な形。常に下から新鮮な空気が入っていた?

・下半身で蒸れやすいお尻あたりはレインチャップスで常にドライに保たれていた。
※空いているお尻部分は大きめのジャケットの丈がカバー

上記の3点くらいが考えられることだとおもうのだが
腰ベルトを排することで蒸れ防止が出来たり
大きめなジャケットは奥秩父に似たトレイルでは有効と言えるのではないかと思う。

ウルトラライトは所詮アメリカの気候に合わせて…云々、、
という声は今も根強いが
比較的低山の樹林帯であれば日本の気候で通用する
(っていうか私たちが負けてしまった結果になったのだが…)
ことが証明された好例だと思う。

本当に誰よりも濡れてなかったんだもん。驚き…

そして自分も前回の屋久島でDRIDUCKS&ULAのシルスカートで3日歩いてみたのだが
ジャケットの大きさの恩恵や腰ベルトを外しての換気など、自分なりに体感できました。
個人的に全然OK。
スカートは別途ゲイターを用意すれば濡れないし蒸れない。無駄な汗はかかないので調子が良かった。
あと足開く場面でもマジックテープが自動的に外れるので引っ張られない上に
そのまま歩いていたら自然とまたマジックテープがくっついていてくれるのがかなり調子がよかったです。

2年たって結局レインウエアの話か!という感じですが
この話、この春自分なりに歩いてみて一様納得できたので上げてみた次第です。

またみんなで歩きたいなぁ。
あの奥秩父のハイキングは歩いているだけで楽しかった。

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